さらばBマーク。さらばプリズムスター。 part1

アローラ、古参平部員です。

 年が明け2021年1月、室蘭では冷え込む日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

 1月下旬の予定であった、スタンダードで使えるカードの変更日を待たずして、新型コロナウイルス感染防止の観点からイベントが全面的に中止となってしまいました。

スタンダードで使用できるカードの変更後は「拡張パック ウルトラサン、ウルトラムーン」から始まった、新ルール「プリズムスター」カードが使えなくなります。

 ポケモンカードの新規参入者が急激に増えたのも丁度このシーズンですね。ウルトラシャイニーがどこにも売ってなくて、全然買えなかったのも懐かしいです。

 そんな背景もあり、殆どの人がプリズムスターのカードを一度はプレイしたことがあるんじゃないでしょうか。

 今回の記事は、とうとうスタンダードから姿を消してしまうプリズムスターのカードたちを振り返っていきたいと思っています。

 

 

 

1.ウルトラサン、ウルトラムーン

 さて、見出しでも触れましたが左下のマークがBと書かれているカードはここから始まりました。

 この頃はまだXYレギュレーションにも片足を突っ込んでいて、現在使用されている「博士の研究」と同じ効果を持った「プラターヌ博士」。お互いにリセットスタンプを打つサポート「N」、ワタシラガVと同じ効果を持つグッズ「バトルサーチャー」、1ターンの使用回数制限がないナイトアセットを持つ「シェイミEX」などが使えました。

プラターヌ博士 N

バトルサーチャー シェイミEX*1*2*3*4

 

 そんな中登場したプリズムスター。デッキに1枚しか入れられない鬼つよカード。

このカードの登場で環境が激変・・・

 しなかったんですね。使ってる人もあんまり居なかった気がします。当時はそもそもユーザーが少なかったのもあるんですが、それにしても大会トップ4が全員採用!みたいな雰囲気ではなくて、たまに巨大植物の森が使えたジュナイパーGXのデッキが超ブーストエネルギー◇を使っていたり、ゾロアークGXとグレイシアGXのデッキがアカギ◇を使っているのを見たことがある程度だったと記憶しています。

 当時は特殊エネルギーがハチャメチャに強くて、基本エネルギーを利用するデッキが軽んじられていました。(もちろん強いデッキもありました。「カキホウオウ」とか「ボルケニオンEX」とかで検索してみてください。)

 なので、基本エネルギーに関わる効果を持ったプリズムスターのポケモンは、あまり使われなかったんですね。

 プリズムスターのカードが本格的に環境に食い込んできたのは、禁断の光で収録された「ディアンシー◇」が登場した後の出来事で、ウルトラフォース収録の「ビーストエネルギー◇」も採用した「マッシブーンGX」のデッキがチャンピオンズリーグ2018名古屋で決勝トーナメントに進んだ時でした。

ソルガレオ プリズムスター ルナアーラ◇*5*6

 

 

 

2.1位マッシブーン 2位マッシブーン 3位マッシブーン 4位も・・・マッシブーン

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 チャンピオンズリーグ2018名古屋の大会速報は実に刺激的で衝撃的でした。

 1位から4位まで、リストに差異はあるものの、全員マッシブーンGXを握っていたわけですから。

 マッシブーンGXがここまで勝ち上がった背景には、当時マッシブーンGXの闘タイプが弱点である悪タイプのゾロアークGXのデッキが、それまでの大型大会において上位に勝ち上がることが多かったので、当日もゾロアークGXのデッキを握っている人が一定数居た。という理由があるんですが、

 それにしても1位から4位まで全員マッシブーンというのは衝撃的でした。

 当時はTAGTEAMポケモンが居なかったので、精々1進化のGXポケモンのHPが210あったり、闘魂のまわしをつけたたねのGXポケモンが200をちょっとはみ出るかな。くらいの環境だったので、ディアンシー◇とビーストエネルギー◇が揃うだけでダメージが50上がる。というのは、環境に非常に大きな影響を与えました。まさにプリズムスター元年。

 あまりにもアバレ過ぎたマッシブーンGXは格闘道場を破門され、道場に立ち入ることを禁じられたのでした。

格闘道場*7

ディアンシー◇ ビーストエネルギー◇*8*9

 

 

3.日本一のデッキにもプリズムスタ

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 来たるポケモンジャパンチャンピオンシップ2018。最もポケモンカードがうまい人(もっともぽけもんかーどがうまいんちゅ)を決める大舞台でも、プリズムスターのカードが入っていました。

人気ポケモンホウエン地方ランキング15位・・・ラティアスです。

 デッキのメインアタッカーとなるレックウザGXにエネルギーをつけたり、技のダメージを上げる働きをしていました。

 トラッシュに送られてしまうとそのままロストゾーンに行ってしまい、もう2度とそのゲーム中使えなくなってしまう性質上、前に出て殴るプリズムスターのポケモンは、そのカードを軸に据えた戦術が取りにくかったので、ラティアスのようなサポートに徹するカードは、プリズムスターの一つの答えだったのかもしれませんね。

 

 

4.レックウザGXを絶対倒すマン

 日本一決定戦で大活躍したレックウザGX。一夜にしてシングル価格は1000円から3倍の3000円に。誰がレックウザを止めてくれるのか、次のパックにレックウザGXを倒せるポケモンは居ないのか。

レックウザGXの登場から2か月、フェアリータイプをサポートするカードが多数収録された強化拡張パック「フェアリーライズ」にてゼルネアス◇が登場しました。

 先述したプリズムスターがやっちゃいけないことを全部踏み抜いているゼルネアス◇ですが、レックウザGXを弱点で倒せる上に、倒されてもサイドが1枚しか倒れない

 これからレックウザGXデッキとフェアリータイプの新たなメタゲームが・・・

始まらなかったんですね。

 実は日本一決定戦の最終日にスタンダードレギュレーションで使えるカードの変更のアナウンスがありまして、XYシリーズのカードを失ったレックウザGXは既に全人類が握ているカードではなくなっていました。

 ゼルネアス◇が収録されたフェアリーライズには、ついでのようにウルトラビーストを刈り取るアローラキュウコンGX等、フェアリータイプのデッキを大幅に強化するカードがあり、ドラゴンタイプは向かい風。直前の拡張パック「迅雷スパーク」に収録されていた「ゼラオラGX」や「サンダーマウンテン◇」を得たリペアが色々考えられていましたが、XYシリーズのカードが使えた頃ほどの勢いはありませんでした。

そんな感じでゼルネアス◇は環境に爪痕を残すことはありませんでした。

ゼルネアス◇*10

 

 

5.サンダーマウンテンプリズムスター、来る!

 先程も触れた通り、ゼルネアス◇が収録された「フェアリーライズ」の前に拡張パック「迅雷ゾーン」が発売されていました。

迅雷ゾーンで収録されたプリズムスターのカードは・・・

メタモン プリズムスター サンダーマウンテン◇*11*12

 言わずもがな。最も使用されたプリズムスターのカード。なんて集計を取ったら間違いなく挙げられるだろう2枚。

 サンダーマウンテン◇は発表された当時、ブロアー(フィールドブロアー)で割れないスタジアムとして大きな話題を呼び、またレックウザGXのデッキには雷エネルギーが入っていることから雷タイプのポケモンも当然入ってくるため、さらに強くなってしまうのか!?となったんですが・・・直後にXYシリーズのカードを失い失速。

 メタモン◇は当時流行っていた多種の1進化ポケモンを採用したデッキを安定するために、または絶対に着地させたい進化ポケモンの5枚目の進化元として活躍しました。

 

 

 

6.あとがき

 まだまだプリズムスターのカードはあるんですが、今回はXYシリーズのカードが使えた頃までのお話で終わりたいと思います。

 

 皆さんお体にお気をつけて。また仕切りなしでポケモンカードができる日が来るといいですね。